「車のボディ磨きに挑戦したいけど、失敗が怖い」「自分でやると逆に傷が増えそう…」そんな不安を
抱えていませんか?
洗車だけでは落としきれない細かい傷や、長年乗っていてくすんでしまった塗装。
そんな悩みを解決するのが「車の磨き」です。
大切な愛車の傷や曇りが気になっているけれど、自分で磨くのは難しそう…。
そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
愛車のボディに現れた小さな傷やくすみは、日常の運転で避けられないものです。
実は、基本的な知識と適切な方法を身につけ、適切な道具があれば、初心者でも驚くほどキレイに仕
上げることができます。
この記事では、車の磨き方を基礎から丁寧に解説。
傷の種類の見分け方、コンパウンドやポリッシャー、バフの使い方、さらには中古車の磨き方まで、
プロの視点を取り入れながら分かりやすくまとめました。
さあ、この記事を読んで、愛車を自分自身の手で輝かせましょう!
4.研磨作業をはじめる前は必ず洗車を
◆入念な洗車
泥や砂、水垢、鉄粉などの汚れが残っていると、研磨を妨げ、新たな傷を作る原因になりま
す。
シャンプー洗車で丁寧に汚れを落とし、できれば鉄粉も除去しましょう。
◆洗車にお勧めの洗車バケツ
洗車にお勧めのバケツをご紹介します。
「DETAIL GUARDZ(ディテール ガーズ) 」
この商品は、バケツ内の水をコントロールし、洗車傷の原因となる砂埃や鉄粉を取り除き、下
部で渦巻き水流を起こしてバケツの底にたまった砂や鉄粉を巻き上げないそうです。
ご興味がありましたらご覧ください。
◆入念な洗車
泥や砂、水垢、鉄粉などの汚れが残っていると、研磨を妨げ、新たな傷を作る原因になりま
す。
シャンプー洗車で丁寧に汚れを落とし、できれば鉄粉も除去しましょう。
◆塗装面の状態確認
洗車後は塗装面の状態をよく確認します。
傷の種類や深さ、塗装の劣化具合によって、使用する道具や作業方法が変わってきます。
◆作業環境の整備
直射日光を避け、できるだけ涼しい場所で作業を行います。
ボディが熱い状態で洗車すると、水滴跡が残ってしまう可能性があります。
5.失敗しないための基本的な磨きの考え方
車磨きは決して難しい作業ではありませんが、正しい知識と手順を知らないまま始めると、取
り返しのつかない傷を付けてしまう可能性があります。
そもそも磨きの目的は、塗装表面の微細な傷を研磨剤(コンパウンド)を使って削り取り、平
滑な状態に戻すことです。
そのため、闇雲に磨くのではなく、以下のポイントを意識することが重要です。
まずは基本的な考え方をしっかり押さえましょう。
◆焦りは禁物!丁寧に磨く
磨き作業で最も大切なのは、急がず丁寧に行うことです。
焦って作業を進めると、失敗の原因となります。
素早く仕上げようとする気持ちは分かりますが、それが最大の失敗要因となります。
特に初心者の方は、時間をかけてゆっくりと丁寧に作業を進めることを心がけてください。
◆ウールバフは熱に注意!
研磨熱は毛が長いほど低くなりますが、研磨カスなどがバフ内にたまりやすいので定期的なク
リーニングが必須です。
特に使用後のウールバフのクリーニングは毛の根元までしっかりと行いましょう。
汚れが蓄積するとバフの研磨力が低下し、思うような仕上がりにならないことがあります。
◆塗装の硬さに合わせたコンパウンド選び
硬いといわれる塗装は密な架橋(分子同士がたくさん手をつないで、網目構造が密になった状
態)結合塗装です。

コンパウンド粒子が粗すぎると滑ってうまく削れないだけでなく無理をすると傷ばかりが入っ
てしまう可能性があります。
この場合は細かい粒子の研磨剤(TAKUMIシリーズでは、F cut、M cut、PF cutなど)
を使用したほうが効率的に良い場合があるので粒子を細かいものに変えて磨くとうまく仕上が
ります。
特に中古車の場合は、過去にどれだけ磨いたのかが分からないために膜厚がどれほどあるかが
分かりませんので、過研磨(磨き過ぎ)にも注意しましょう。
◆ポリッシャーの使い方
バフにコンパウンドを数か所乗せ、約40~50cm四方ごとに縦・横と均一に磨きます。

力を入れすぎず、バフの半分程度に軽く圧をかけるイメージで。
◆ポリッシャーの速度調整が重要!
初期研磨ではポリッシャーの移動速度を落として同じ場所を磨く回数を増やし、仕上げ段階で
は速度を上げることで、適切な仕上がりへと導くことができます。
◆バフは優しく滑らせる
バフは強く押さえつけず(ポリッシャーの自重程度)、塗面上をゆっくりと滑らせる感じで磨
きます。
バフ全体を塗装面にフィットさせて抑えると抵抗が大きくなり、スムーズにバフが移動しにく
くなるので、下図のようにポリッシャーの移動方向の反対側半分くらいを軽く加圧するイメー
ジで磨きます。

◆バフ傷・ペーパー傷の戻りを防ぐ
ペーパー傷やバフ傷の戻りはつや出し成分のない、油分も少ないコンパウンドで熱に配慮した
磨き(抑熱研磨法)で防ぐ。
◆取り残しの傷には超微粒子コンパウンド
取り残した傷には、超微粒子コンパウンドを多めにつけ、力を入れずに回転だけで研磨しま
す。
ポリッシャー(バフ)はゆっくりと動かしましょう。
◆磨きで除去できる傷
・ボディについた傷のうち、もっとも浅い層である「クリア層」でとどまっているものは、コ
ンパウンドできれいにすることが可能。
・例えば、爪で塗装面をなぞってもほとんど爪がひっかからないもの、傷の周辺に水をかける
と傷が消えて見えるものや細かい磨き傷(バフ傷)などが磨きの対象となります。
◆磨きで除去しようとしない方が良い傷
・傷に洗剤を含ませた水溶液や、水を掛けても消えない傷や、爪に引っ掛かる傷
・自車の塗装色とは違った色が見えている傷については、コンパウンドで直すことは難しいど
ころか、研磨すればするほど悪化してしまいます。
・カラー層より深い「下地層」の多くは白い色になっており、ここに達した場合はタッチペン
や板金塗装で色を加える必要がある。
・さらにそれより深い「ボディ」本体に至る傷は、鉄板などがむき出しになった状態なので、
場合によっては傷口から錆が広がる場合もあるので直ちに再塗装をお勧めします。
・しつこいシミや汚れ
◆中古車の磨き
中古車では、過去の補修履歴をチェックすることが重要です。
特にコーティング暦のある車では、磨きをどれくらいかけたのかが分かりにくい場合が多いと
思います。
磨くとすぐにベースが出るほどの薄くなった塗装はめったにないと思いますが、コーティング
履歴などをチェックしましょう。
・中古車の磨きは塗膜の汚れや劣化などの程度が様々なため、車によって磨き方が違ってきま
す。
・中古車の磨きの場合は、磨きに入る前にまず本来の塗膜の状態を確かめる事。
・補修暦の有無もチェックしておきましょう。
・汚れや傷の程度もチェックします。
・この場合、弊社商品で言えば「PF cut」がおススメです。
◆磨きの限界判断
・磨き止めは、初期研磨(傷の除去)の場合は次の工程があるため、磨き過ぎや塗面が熱くな
らなければ気にせずに磨いていきます。
・極細以降は、磨いている最中に研磨剤が乾いて粉が散りだしたら終わるか、状態を見なが
ら、コンパウンドを補充しながら磨いていきます。
・磨いた後に脱脂した状態で傷が残っているか?、つやがしっかりと出ているか?などで仕上
がり具合を判断しましょう。
(TAKUMIシリーズは研磨カスの排出性が良いので磨きながら状態が確認できます。)
◆適切な磨きテクニックの習得
磨き作業では、特に研磨熱の発生に注意が必要です。
塗装は40℃位から軟らかくなってくるといわれています。
(これは塗料メーカーさんに教えてもらいました)
柔らかくなると言う事は、削りやすくなるのですが、逆に傷も入りやすくなります。
・出来るだけ磨く際には同じ箇所を長時間磨かないようにし、熱を出さないように注意し
ましょう。
・研磨熱が発生しにくいポリッシャーを使う際は回転数や移動速度を調整し、同じ場所を繰り
返しムラなく磨くことが肝心です。
・仕上げ段階ではポリッシャーの移動を徐々に速くすることで、バフの回転数が上がっていく
ので美しく仕上がります。
・バフの操作も注意が必要で、強く押しつけずに、優しく滑らせるように磨いてください。
・バフが塗装面にフィットしすぎると、移動がスムーズにいかなくなるので、軽く(ポリッシ
ャーの自重程度)圧力をかけるように意識しましょう。
・定期的に塗装面の温度に注意し、コンパウンドが乾く前にコンパウンドを適宜補充するかバ
フを湿らせながら作業をしてください。
・コンパウンドが乾く前に作業を終わらせるようにしましょう。
これらの基礎知識とテクニックを習得すると、磨き作業がさらに楽しく、効果的なものになります。
愛車の輝きを取り戻し、その美しさを長く保つために、ぜひ取り組んでみてください。

次回は、「コンパウンドとバフ」について詳しくご紹介いたします。
コンパウンドの種類や選び方、正しい使い方まで、初心者にも分かりやすく徹底解説いたします。
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