◆ダイヤル 6:約12,000回転/分
・特徴:最大回転で非常に高い切削力。
最大回転域で切削力は最も高いが、そのぶん発熱・焼き付き・塗膜負荷・バフ傷のリスク
も最大。
仕上がりよりも“削る力”を優先する領域で、安定性も低下しやすく、塗装面の温度管理が
最もシビアになる。
コンパウンドの飛散・バフのバウンドが起きやすく、マシンコントロールの難度が高
い。
切削力(削る力)が最大になる反面、騒音と振動も激しくなり、一箇所に止めると摩擦熱
が発生の可能性もあり、焼き付き・塗膜負荷・バフ傷など塗装を傷めるリスクが非常に高い。
回転数に頼った研磨はバフ目の深刻化・クリア層の過剰切削につながりやすい。
仕上がりよりも“削る力”を優先する領域で、扱いはかなりシビア。
・用途:強力な研磨(重度の傷・荒研磨)、ごく短時間のスポット使用、基本的には上級者専用
十分な経験がある場合の高負荷作業や重度のウォータースポット(イオンデポジット)の
除去(限定的に使用し、速やかにダイヤルを下げる運用)
ウールバフを併用した、最も深い傷消し作業
2000番以下のサンディング痕の高速除去(板金塗装後のペーパー目処理など)
プロフェッショナルが工程時間短縮のために意図的に使う場面に限定
◆ダイヤル 5:約11,000回転/分
・特徴:切削力は上がるが発熱リスクも高く、同一箇所への停滞やプレッシャー過多で焼き・磨き
抜けの危険がある。
バフとコンパウンドの組み合わせ選定が結果を大きく左右する。
長時間同じ場所に当てる使い方には不向き。
上級者が「効率よく傷を消したい」時に多用するハイパワー設定。
・用途:ボディ全体の「初期研磨」(深めの傷消し)
深めのスクラッチ傷の消し込み
硬質クリア塗装に対する本格的な切削研磨
強いくすみや荒れた塗面の是正
深い洗車傷やひっかき傷の集中ケア
上級者向け作業、短時間で研磨力を必要とする場面(塗膜の残厚管理・熱管理ができる前
提)
◆ダイヤル 4:約9,600回転/分
・特徴:スピードと安全性のバランスが取れた「中速域」。ダイヤル3では物足りないが、5では強
すぎると感じる時に最適。
DIYユーザーが最も「磨いている実感」を得やすい設定です。
・用途:硬めのクリア塗装(耐スクラッチクリアなど)への初期研磨。
中程度~やや深めの傷消し、やや強めの肌調整、作業時間を短縮したい場面、初期研磨を
少し強めに進めたいとき
ボディ全体のくすみ取り、艶出し作業や淡色車(白・シルバー)のメイン研磨
経験者がスピードと仕上がりを両立させたい場面
◆ダイヤル 3:約8,500回転/分(基本設定)
・特徴:研磨力と仕上がり、安全性のバランスが最もよく、扱いやすい基本回転域。
適度な回転数で塗装を焼きにくいため、初心者がまず最初に試すべき基準のポジション。
切削力・仕上がり・安全性のバランスが取りやすく、最も汎用的に使いやすい。
コンパウンドの分散・砕けが効率よく進み、研磨サイクル全体の作業効率が安定する。
過度な発熱を避けつつ、実用的な研磨力を確保できる。
・用途:一般的な磨き作業(メンテナンス)や、軽度~中程度の傷のぼかし、くすみ除去、初期研
磨の基準回転数として最も使用頻度が高いメイン領域。
細目~超微粒子コンパウンドによるワンステップ~ツーステップによる研磨のメイン工
程。
仕上げ用(超微粒子)コンパウンドでの鏡面仕上げ。
黒・濃色車のオーロラマーク(磨き跡)抑制。
作業者の技量を問わず安定した結果が得やすいため、標準設定として推奨
◆ダイヤル 2:約7,200回転/分
・特徴:磨きはマイルドだが、ダイヤル1より少しだけ研磨力アップ。
安定感があり失敗しにくいので、初心者の練習用の最適。
切削力は低いため、傷を消すのではなく「整える」ための設定。
磨きムラが出にくく、仕上がりの均一性を確保しやすい。
・用途:超微粒子コンパウンドによる最終仕上げ全般。
柔らかい塗装(ホンダ車の黒など)やソリッドブラックなど繊細な塗装色にも対応しやす
い。
軽いくすみ除去、洗車傷レベルの浅い傷への対応、仕上げ研磨、樹脂パーツやエッジ周辺
に配慮した研磨作業。
液体ワックスやコーティング剤の塗り込み(ムラ防止)・定着作業。
曲面・パネル端部など熱がこもりやすい部位の磨き。
◆ダイヤル 1:約6,000回転/分
・特徴:最低速度で、切削力が最も低く、塗装面への熱負荷・ダメージリスクが極めて小さい。
振動が少なく静かですが、負荷をかけると回転が止まりやすいため、磨き作業には不向
き。
・用途:エッジ際・プレスラインなど塗膜が薄いデリケートな箇所の慎重な作業。
コーティング前の脱脂磨き・最終仕上げ(超微粒子コンパウンド使用時)。
コンパウンドをボディに薄く広げる(飛び散り防止)。
樹脂パーツやメッキ部分などの超低速ケア。
ワックスやコート剤の塗布・均し作業
初心者が回転ポリッシャーの操作感覚をつかむための練習。
塗り込み済みのワックスの拭き取り補助(バフにクロスを被せる場合など)。
◆初心者へのアドバイス
・「3」から始めて「4」で決める: まずはダイヤル3で試し、もう少し効率を上げたいと思った
ら4に上げるのが、最も安全で近道なステップアップです。
・熱に注意: ダイヤル5や6を使う際は、ポリッシャーを常に動かし続け、パネルの温度をこまめ
に確認してください(手で触れて「熱い」と感じるなら回しすぎです)。
・角(エッジ)は下げる: ボディのプレスラインやエッジ部分は塗装が薄いため、ダイヤルを1~
2段下げて作業するのが鉄則です。


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