車につく傷の原因とその予防法(その4)

磨き不足
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傷が残っているのは磨き不足?

●磨き不足になる原因

    バフ傷とは、車のボディについた微小な傷のことを指しますが、これらの傷は、車を磨く際に
    生じることが多く、その原因の一つが「磨き不足」です。

    磨き不足とは、十分な時間や力をかけずに磨きを行うことを指し、言い換えると、「磨き残し」
    です。

    要は、傷が残っているわけです。

    原因としてまず考えられるのは、光源を適切に使われず傷を見落としていることが多いためで
    す。

    だから、「奇麗に磨いたつもりだったのに、外に出したら傷だらけ」と言う事になるわけです。

    他には、擦り傷が熱によって復元されるという日産の「スクラッチシールド」や、TOYOTAの
    「セルフリストアリングコート」という塗装。

    この塗装の磨きは、熱を掛けずに磨くことが大前提です。

    なぜなら、「熱によって復元する」訳ですから、特に熱の出やすいシングルポリッシャーで磨く
    には、並みならぬテクニックが必要です。

    傷を消すのは一般の塗装と同じで磨きで削りながら傷を浅くしていくわけですが、一般の塗装と
    違うのは「熱で復元する」ことです。

    ただし、復元できるのは、イメージ的に表現すれば押し付けられて凹んだ状態の傷です。

    私見ですが、この凹みを熱によって膨張させることで元の状態に戻すと思えばいいでしょう。

    クリヤー塗装が剥がれるような深いキズや、クリヤー塗装自体が切断された場合には復元しませ
    ん。

    しかし、切断された傷の場合は、熱の出る磨きによって、開いている傷口が熱膨張により傷口は
    塞がれると考えられませんか?

    だから、傷が消えたと思っても、「冷めてくると傷口が開いて傷が目立ってくる」と考えられま
    せんか?

    これも言い換えれば「磨き不足」ですよね。

    他には、磨き不足によってバフ傷が生じる理由の一つに、バフの使用方法の誤りも挙げられま
    す。

    バフを正しく使わないと、磨き剤の粒子が均等にボディに広がらず、一部の箇所に集中してしま
    うこともあり、磨きムラになると考えられます。

●磨き不足を避けるには・・・。

したがって、磨き不足を防ぐためには、

    研磨熱が出にくい磨き方をして、切れがよく、排出性の良い研磨剤を使うことで、その都度磨きの状態を確認しながら磨く必要があります。

    そして、ここが肝ですが、磨き作業に十分な時間と手間をかけて丁寧に磨き、また、研磨剤やバフの使用方法にも注意が必要です。

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